私たちが「おいしい」と感じるのは、やはり「味」ですね。
では、『おいしい味のお料理』をおいしいと思えないのはどんな時でしょう?
韓国で中華料理をごちそうになった時のことです。
お店はとても賑わっていて、人気店なんだとすぐにわかりました。
ちょっとお値段が高い『松茸のあんかけ御飯』を頼んでくれました。
松茸のあんかけ御飯なんて食べたことない。嬉し~い!
・・・・・
でも、運ばれてきた『松茸のあんかけ御飯』は冷めていたのです。
私のせいでも、ご馳走してくれた方のせいでもないのだけど、
なんだかとっても申し訳ない気持ちになりました。
で、何を言いたいかというと、
私たちが『おいしい!』と感じるのには、色々な要素があるということ。
おいしい味の料理をおいしいと思えないのはどんなとき?
おいしい味の料理を食べているのに、『おいしい!』って思えないのは
あなたならどんなときですか?
ちょっと思い返して書きだしてみてください。
① 料理そのもののこと
② 料理以外のこと
いくつ書けたでしょうか?
わたしも思いつくまま書いてみました。
① 料理そのもののこと
・根菜の煮物、人参だけが固い
・熱い料理のはずなのに冷めている
・どの料理もおいしいのに、歯ごたえのあるものばかりで疲れる
・苦手な食材が入っている
・見た目はきれいだけど食べにくい
② 料理以外のこと
・自分の機嫌が悪い
・一緒に食べている人の機嫌が悪い
・気になることがあって味わうことができない
・食卓や部屋が汚れたり散らかったりしている
・大事な席で緊張している・
・雰囲気のいいお店なのに、お皿やコップをドン!とおかれた
・素敵なレストランなのにお皿の縁にソースがたれている
・食べたばかりでお腹が空いていない
ほんとにねー 食べながらのケンカなんて最悪。反省しきりです。
赤ちゃんにとっての『おいしい』の内訳書
たーくさんの赤ちゃんを見て、お母さんたちからの相談を聴いてきたことを振り返り、赤ちゃんにとって『最高においしい』を100%にしたときの内訳書をざっくり作ってみました。
内訳書 (最高においしいを100%にしたとき)
項目1 子どもの状態と環境(50%)
① おなかが空いている 20%
② 体調がいい(眠くない) 10%
③ 安心で居心地いい環境10%
④ 集中できる環境 10%
項目2 料理や食べさせてくれる人(50%)
⑤ 料理が食べる力に合っている 10%
⑥ 素材の味がおいしい 10%
⑦ 舌ざわりなど感触がいい 10%
⑧ 手で持ちやすい(食具を使いやすい) 5%
⑨ おいしそうに見える(興味がわく) 5%
⑩ 何だか楽しい(大人が嬉しそう) 10%
合計 100%
項目1と項目2の⑩は、料理以外のことですね。
どう工夫しても食べなくて困っているというとき
頑張るところが違ってた、という事例、実はとても多いです。
ちょっと視点を変えてみること、ぜひ試してみてください。